Rare & Unreleased Recordings

Rare and Unreleased Recordings from the Golden Reign of the Queen of Soul

■最初の3曲は、度肝を抜かれる、アトランティック入社前に録音され、ジェリー・ウェクスラーの手に渡ることになったデモ音源。この曲が、ここまで高音質で残されていたことに驚きです。

■主に、1967〜1973年までの間に録音された曲の蔵出しとなっており、アレサが権利を抱えている『With Everything I Feel In Me』録音以降の音源と予想されるものは収録されていません。よって、未発表曲・デモ音源などに関しても、1974〜1979年の音源のリリースには相当難がありそうな感じです。
■また、今回リリースされる2枚組CD35曲の蔵出し音源以外にも、アレサの未発表曲はまだまだ存在します。曲名だけでも・・・
「The Way That I Loved You」「All In The Game」「C.C.C.」「Listen to The Melody」「Lullaby of Broadway」「I Can’t Turn You Loose」「Springtime in New York」「He’s In Love」「Giving Love」など、まだまだ存在します。今回の説明の中にも書いた「The To-To Song」「Something Stupid」や、ヴァージョン違いの「Satisfaction (with Backgound Vocal ver.)」「Bridge Over The Troube (Long ver.)」「Somewhere (Unreleased ver.)」「After Hours (Unreleased ver.)」。さらには今回収録される音源「Stuff You Gotta Watch」「Fool on The Hill」にも、別途異なるヴァージョンも存在するようです。

■1968年のヨーロッパ公演での別ライブ音源、1974年のレディシティ・ミュージックホールでのライブ音源(3日間)、1974年以降の音源においても「You Light Up My Life」など、まだまだ気になる音源はタンマリ。

<Disc.1>
1 I Never Loved A Man (The Way I Love You) (Demo)
2 Dr. Feelgood (Love Is A Serious Business) (Demo)
1967年、マッスル・ショールズ・フェイムスタジオで録音された、アレサにとっての初シングルのA面とB面。ここから、アレサの凄まじいアトランティック期における歴史がスタートしました。今回は、そのデモヴァージョン。元々、アレサの当時の旦那テッド・ホワイトが白人ばかり揃えたミュージシャンに腹を立て、残るアルバムの録音をせずにアレサをニューヨークに引き戻してしまった・・・なんていう話がありますが、その音源です。すごいです!!アレサのヴォーカルは、それに動じなかったのかどうか。気になります。

3 Sweet Bitter Love (Demo)

最初は、1965年のコロンビア期にレコーディングされた曲。20年後の1985年には『Who’s Zoomin’ Who』にて再録音をしている。ここではデモ音源とされながらも、アトランティック期にも吹き込まれていた音源という事で、アレサにとって思いいれの強い曲だという事が言えるだろう(録音日、現時点ではは不明)。

4 It Was You

1967年6月20日、『Aretha Arrives』収録の「Going Down Slow」、『Aretha Now』収録の「You Are My Sunshine」と同日にアトランティックスタジオ(NY)にて録音。

5 The Letter
6 So Soon

1967年6月23日、同じくアトランティックスタジオにて録音。同日には、「Baby I Love You」「Chain of Fools」という2つの大ヒットシングルをはじめ、「I Wonder」「Prove It」「Ain't Nobody (Gonna Turn Me Around)」などが録音された。

7 Mr. Big
1968年4月15日、アトランティックスタジオにて録音。同日にレコーディングされたその他の楽曲は、名曲「Think」をはじめ、「See Saw」のB面(LP未収録)として長らくCD化されていないった「My Song」(現在は4枚組ベスト『Queen of Soul(1993年)』にて聴ける)。

8 Talk To Me, Talk To Me
1968年9月23日、アトランティックスタジオにて録音。曲の仮名は「Talk To Me」か。『Soul 69』収録の「So Long」「I’ll Never Be Free」と同日録音ということで、ジャズ寄りの音になっている可能性が高い。

9 The Fool On The Hill
10 Pledging My Love / The Clock
1969年1月9日、アトランティックスタジオにて録音。『Spirit In The Dark』収録の「Sit Down and Cry」と同日の録音。前者は、ビートルズのカヴァー。後者は「Share Your Love with Me」のB面(LP未収録)で、ジョニー・エイスのカヴァー2曲をメドレー形式にしている。

11 You're Taking Another Man's Place
1969年5月26日に、アトランティックスタジオにて録音。同日には「Oh No Not My Baby」も録音された。これは、1986年にリリースされたコンピレーション『Atlantic Blues : Vocalists(V.A.)』に初収録されたが、1998年にリリースされたアレサ単体のコンピレーション『The Delta Meets Detroit ; Aretha's Blues』にも、収録曲中唯一のLP未収録曲となっていた。

12 You Keep Me Hangin' On
13 I'm Trying To Overcome
1970年10月3日、フロリダのクリテリアスタジオにて録音。特に前者は、アレサが嫌いとしていたダイアナ・ロス(&シュプリームス)の曲をカヴァーしていたということが興味深い。同日には、『This Girl's In Love with You』のタイトル曲をはじめ、「Eleanor Rigby」「Call Me」「Dark End of The Street」「Son of A Preacher Man」、『Spirit In The Dark』収録の「Try Matty's」「Pullin'」などが一気に録音された。

14 My Way
1970年3月10日、フロリダのクリテリスタジオにて録音。ご存知フランク・シナトラの名曲。アレサにとって初のアルバム提供曲として『Top Star Festival』というチャリティアルバムに収録された。2006年になって『Atlantic Unearthed: Soul Sisters' and 'Atlantic Unearthed』というコンピレーションの目玉の1曲として初CD化された。その他、同日には、『Spirit In The Dark』のタイトル曲をはじめ「That's All I Want from You」「The Trill Is Gone」「You And Me」「Why I Sing The Blues」「Don't Play That Song」「One Way Ticket」などがドカンと収録されたほか、「Stuff You Gotta Watch」という、これまた未発表曲も吹き込まれている。

15 My Cup Runneth Over
1970年8月12日、アトランティックスタジオにて録音。「The Long And Winding Road」「Bridge Over The Trouble」などの名カヴァーも同日に録音されている。

16 You're All I Need To Get By
17 You're All I Need To Get By
1970年10月2日、アトランティックスタジオにて録音。『Young, Gifted and Black』収録の「Brand New Me」「Oh Me Oh My」も同日に録音。ヴァージョン違いですが、コーラスの有無なのか、演奏も異なるのかなど、詳細は不明。

18 Lean On Me
1971年1月27日、マイアミのクリテリアスタジオにて録音。「Spanish Harlem」のB面曲(LP未収録)。オリジナルはビル・ウィザーズだが、原曲をぶち壊したファルセット多様のヴォーカルスタイルには愕然とする。『Young, Gifted and Black』収録の「I've Been Loving You Too Long」「First Snow In Kokomo」も同日に録音。

<Disc.2>
1 Rock Steady (Alternate Mix)
1971年2月16日にリリースされた通常レコーディングに、新たな音をオーヴァーダブさせて作成された(アレンジ時期は不明)。2006年にライノハンドメイドでリリースされた4枚組CD『What It Is! Funky Soul & Raregrooves』に目玉となる未発表音源としてリリースされていた。

2 I Need A Strong Man
詳細不明ながら、CDへの収録順を踏まえると1971年2月の録音。『Young, Gifted and Black』等の流れを汲んだ音に仕上がっているんだと思います。

3 Heavenly Father
1971年2月18・19日にアトランティックスタジオにて録音。なんとも父親譲りの曲ですね。『Young, Gifted and Black』収録の「Didn't I (Blow Your Mind This Time)」「April Fools」
、さらに未発表曲「The To-To Song」も録音されていたようです。

4 Sweetest Smile And The Funkiest Style
5 This Is
6 Tree Of Life
7 Do You Know
1972年4月28日、クインシー・ジョーンズのプロデュースでロサンゼルスにて製作された『Hey Now Hey (The Other Side of The Sky)』のレコーディング時に録音された音源。この日のアレサは、未発表の4曲に加え、タイトル曲をはじめ「Somewhere」「Mister Spain」「So Swell When You’re Well」「Angel」「Moody’s Mood」の6曲、さらには「Something Stupid」「The Boy from Bombay」といった未発表曲に加え「After Hours」といった曲も!(既発曲「Just Right Tonight」の別ヴァージョンらしいですが、このタイトルのアレサのコンピレーションアルバムはあるものの、曲自体はリリースされていなかったのが興味深いです。さらに、1972年9月1日には再度録音されていたのですが… )。この日には、計12曲も録音されていたというのが、非常にハードに感じるのですが。

8 Can You Love Again
9 I Want To Be With You
10 Suzanne
そして、翌日にはさらに3曲の未発表曲が製作されていました。実際は「Do You Know」「Somewhere (Another Version)」という未発表曲も録音されていた模様。この日録音されたもので正規リリースされていたのは「Just Right Tonight」のみ。

11 That's The Way I Feel About Cha
1972年9月5日、4日前に録音された音源をもとにアレンジを変えたのか、再録音したのかは不明。当初は、シングルヴァージョンとしてリアレンジされていたものかと思われます。

12 Ain't But The One (with Ray Charles)
なんとなんと、『Live at Fillmore West』の「Spirit In The Dark (Reprise)」で共演した後に、TV出演時に録音された音源。アレサとレイがピアノの前に座り、歌い上げています。

13 The Happy Blues
1973年4月24日、アトランティイクスタジオにて録音。『Let Me In Your Life』収録の「If You Don’t Think」「Oh Baby」「A Song For You」も同日に録音されました。

14 At Last
15 Love Letters
1973年4月9日、A&Rスタジオにて『Let Me In Your Life』のタイトル曲をはじめ、3曲が録音されました。前者は、アレサがちょっとしたライバル(?)に感じていたエタ・ジェイムスのカヴァー。

16 I'm In Love
1973年4月10日、A&Rスタジオにて録音された音源の別テイク…だと思います。ボビー・ウーマックのカヴァーとして有名で、同日には「The Masquerade Is Over」「Ain’t Nothing Like A Real Thing」も録音。

17 Are You Leaving Me (Demo)
最後にして、詳細不明…。