Aretha's Gospel

元々はゴスペルにおいて活躍してきたアレサ。そんなアレサは、ソウル/RBアルバム以外に、混じりけのないゴスペルを発表してきました。アレサのゴスペルを聴いた事のない方や、単純にゴスペルに馴染みのない方も、是非アレサの原点であるゴスペルを聴いてくれたらいいな〜って思い、アレサのゴスペル50年近くの歴史をまとめてみました。それぞれの正規ゴスペルアルバム等に関しては、Discography でも詳しくレビューしてありますんで、是非是非ご覧になってみて下さい。

 
1956年にチェスから発表された『Aretha Gospel』。アレサ14才にしてこの説教…初々しい歌声だが、天賦の才能を感じぜずにはいられない。当時Atlantic 副社長だったJerry Wexler は、このLPをリアルタイムに耳にして以来ずっとアレサに目をつけていて、Columbia レコードとの契約破棄後のアレサを一目散に獲得に踊り出たのは有名な話。様々なタイトルや様々なジャケットで新装発売を繰り返し、現在も入手可能になっている貴重な音源集。
これは、非公式音源集。様々なジャケットの海賊盤としてLPの時代から現在まで、発売が繰り返されている。管理人が持っているもので今回紹介するのはこの3枚(写真左はLP、写真中・右はCD)、いずれも選曲は似たり寄ったりで、アレサがColumbia入社前に教会録音されたもの。いずれのアレサの声も非常に初々しいが、音質はあまり良くないのが残念。アレサの声が聴きづらいものもあれば、アレサが歌っておらず別の牧師が歌っているものもある。
1972年発表『Amaging Grace(至上の愛)』。Atlanticにアレサが残したアルバムの中で最も売れたアルバムが、この2枚組ゴスペルアルバム。今でも依然支持され続けている。アレサの原点、そしてアレサの実力が最も発揮された作品と感じられるのではないだろうか。写真左がオリジナルジャケット、写真中は廉価盤として発売された1枚ものCD。写真右は完全盤として余す事なく収録しリニューアル発売されたもの。72年、グラミー賞2部門ノミネート。うち、1部門獲得。

1987年発表『One Lord, One Faith, One Baptism (ゴスペル・ライヴ)』。当時アレサはポップスやロック、更には微妙に打ち込み系の曲などをやってきており、ゴスペルとは無縁になると思いきや…アレサは教会に戻ってきてくれました!!ここで聴けるアレサの歌声は、『Amaging Grace』の頃と比べると、声がだいぶ野太くなり、かなり力強いゴスペルアルバムに仕上がってます。色々なゲストを迎え共演しているが、アレサの歌声はスゴイよ。88年、グラミー賞2部門ノミネート。うち、1部門獲得。2003年に完全盤がリリースされた。

これはアレサ単独のアルバムじゃなくて、『Malcom X』のサントラの中のラストにアレサの曲が収録されています。映画のエンディングで流れる「Someday We'll All Be Free」は、8分半にも及ぶ映画同様に超大作な曲に仕上がっている。最初2分はクワイアとのバトル(?)になっていて、それからは静かにアレサがゴスペル佳曲を歌う。後半のシャウトは、この映画のエンディングに相応しく、人々のココロを更に動かす。 シングルとしてのコマーシャリングもあったが、プロモ止まり。93年、アレサは2年ぶりにグラミー賞ノミネート。
2枚組アルバム『Diana : Princess of Wales Tribute』。ここに参加した36組のアーティストはだいたいが既存の曲を提供したが、ダイアナ元妃追悼曲としてアレサは久方ぶりにゴスペルソングを書き下ろした。Disc-1のラストを飾るこの「I'll Fly Away」は混じりけのないにゴスペル。前半はアレサのアカペラ、後半はピアノとクワイアとアレサの声というシンプルな構成。ダイアナ元妃が亡くなったという悲報を、アレサが代表して歌い上げているのだ…非常に泣けます。アレサ発表のゴスペルチューンの音源としてはこれが最新のものになる。